「檻ではなく、
その動物に合った環境
……かっこ……
例、トラならばジャングルのように木を密集させる、など。
……を作る。」
中栄は自分のアパートで、
つぶやくように音読した。
「今後、この動物園で飼育する動物は、
動物園のみで育てられた動物、
その動物の子供、
何らかの理由により野性で生きられなくなった動物
……かっこ……つまり保護……とする……。」
十枚以上の長文を音読し終えると、
ため息が出た。
「すげぇなあいつ……。
マジでそのつもりだ……。
じゃぁ俺もマジで?」
中栄は大きく深呼吸をした。
「ガキの頃から俺は……。
……やってやる!」
目に力を入れて、
缶ビールなしで眠りについた。


