「『恋』?」
深夜の公園に、相談にいった。
もちろん、一人で、誰もいない公園にだ。
「困るよ!
恋なんてしたら、
気持ちがあっちこっちいっちゃうじゃん……。
これから大事な作文書くのに、
集中できなくなったらどうすんのよ……。」
悩みは本当に尽きない。解決してもまた新しいものが襲ってくる。
「裕也……。
私、あんたのことが好きなの?」
もしこれが恋なのだとすれば、
初恋ということになる。
恋愛経験がなくても、
いつもと違う感覚であることは、何となくわかる。
「なんで私が?」
頭の中はグシャグシャだった。
同じクラスで恋をしている人はいくらでもいる。
みんな幸せそうに毎日相手を見に行く。
うまくいかなければ、次は他の相手を探しにいく。
私はそれをくだらないと思っていた。
勉強には集中できなくなるし、デートだなんだかんだでお金も時間もかかる。
だから、恋をしてしまったなんて、
私にとっては最悪だ。
幸せなんかじゃない。
「どうしよう」
悩み続けたが、全くと言っていいほど、意味はなかった。


