「改良?
うちにはそんなお金ないし、
急にそんなこと言われても無理無理!」
園長は『無理』を強調した。
「しかし今のままでは彼らはただの売り物です。」
優菜は園長の机に手の平をついた。
「わかってるよ。
でもお金が。」
「『金』のための動物ですか?
……これは私が考えた、
この動物園を良いものにするための案です。
一度、目を通してみてください。」
優菜は、
『四角石動物園改良案』と書かれた報告書を机に力強く置き、
それから手をはなした。
「失礼します。」
優菜がそう言いお辞儀をすると、
中栄も慌ててその真似をした。


