ブーッ――。
夜に返事がきた。
「そういや、前のメールの返事きてないな。」
今更気がついた。
「まぁどうでもいいけど。」
私はメールを開いた。
『がんばれ』
ただそれだけだった。
絵文字も何もない。
向こうの感情がわからないメールだった。
「怒ってるのかな?
まさかね……。」
気にしないことにした。
「彩音さぁ、
なんでケータイに向かってしゃべってんの?」
久しぶりに帰ってきた父に突っ込まれた。
「うるさいなぁ。
独り言だよ!
私の悪い癖だけど、何か文句あるの?」
私はふくれて言った。
「なんか、彩音、可愛くなったね。
恋でもしてるの?」
ドクン――。
また心臓が大きく動いた。
「してません!」
うまくごまかせた。


