「おめでとう。」
「ありがとうございます。」
出口では、
そんな声を飽きるほど聞くことができる。
「あ! ネーヤア!
見に来てくれたんだぁ。」
カナッペが私に抱きついてきた。
「あ……カナッペ……。」
私はあいまいな表情しか見せられなかった。
「どうしたの?
なんか元気ないね。
喜んでくれないの?」
「……。
この後、時間ある?」
「何?
どうしたのよ?」
「話あるから。
時間ある?」
「話?
ま、いいけど。
流れ解散だから大丈夫。」
「ありがとう。」
カナッペは首を傾げていた。
県大会出場決定で浮かれているカナッペには申し訳ないが、
今日中に話しておきたいことがある。


