マイワールド

しばらくして、カナッペ達が会場に戻った様子を確かめ、
私はトイレを出た。

「あ……。」

廊下に、はるがうずくまって泣いていた。

「はっ!」

私に気付いたはるは、
涙を拭いて立ち上がった。

「聞いてたの?」

鳥肌が立つくらいに恐ろしい顔をして、
彼女は私を見た。

「ごめん。」

私は大げさに瞬きをした。

「全部、彩音がいけないんだよ。

二年の時のトラブルから、ずっとウチ嫌われてんの。

西中学校ってさ、ハブはあってもいじめってめったにないじゃん?

多分ウチ一人だよ。

恥ずかしいよ。

彩音なんていなきゃ、
多分、こんなことにならなかったよ。」

私とはるの距離は約三メートル。


私ははるを睨み付けた。

「私のせい?

意味わかんないよ。

みんなは怖いから従うけど、
私は怖くないから責任押し付けんの?」

衝動的に言ってしまった。

「……。」

「後で話そうか。

ちゃんと……。

だから今は審査結果、
聞きに行きなよ。」

「彩音となんか話したくない。」

はるは会場に走って行った。

「……。」

しかたなく、私も会場に戻った。