マイワールド

「先輩、知り合いなんですか?」

美術部の一年生が、
後ろから幽霊のように話し掛けてきた。

「え? まぁ、そんな感じかなぁ。」

「かわいいですよねぇ。

野兎ちゃん。」

「あはは。」

野兎の本性を全校生徒にばらまくことぐらい簡単だが、
それはしない。


勝手に向こうがわけのわからないことを言ってきただけだ。

野兎がウーパーの作品に出演しようと、
私にとってはどうでもいいことである。