「ねぇ、どこ行くの?」 私は尋ねた。 「遠い所。」 彼は答えた。 「そっかぁ。」 私は納得した。 「いつ行くの?」 「今からだよ。」 「どうやって行くの?」 「卒業式みたいに、華やかに。」 「やっぱり、私より速歩きだったでしょ? いつも寝てたのに、どうやって歩いてたの?」 「心臓かな。 これだけはダッシュだったよ。」 「ってか、言葉話せたんだね。」 「……。」 「聞いてる?」 「……。」 「ねぇ!」 「……。」 「答えないの? ねぇ! なんで?」 「……。」 「さよなら……。」