私だけになった診察室は、何だか不気味だった。 並べられた薬の臭いがする。 思わずさわってみたくなったが、 いつ誰が入ってくるかわからない。 手を後ろで組んで、背筋を伸ばした。 めずらしく、理性が感情に勝った。