「じゃぁ、ケージの掃除をしてもらうよ。
まず……」
この先生に、実が質問できなかった理由が今わかった気がする。
私も質問できないかもしれない。
イヌやネコは可愛かった。
まだ子犬子猫で、
触ればフワリと毛が手に巻き付いて、とても温かかった。
こんな子達が貰われないはずはない。
私はいろいろなことを考えながら指示どおりにケージを洗った。
「何か考えてるでしょ?」
関口先生が苦笑いで聞いてきた。
苦笑いが彼にとっての最大の微笑みに見えた。
「いえ……。」
私は彼と目を合わせずに答えた。
「そうか……。
まいいや、里親探しのイヌネコちゃん達さ、
貰われないときもあるんだよね。
そんなことを無くすために、
どうしてるかわかる?」
「えっ……?」
この人は超能力者だろうか。
笑わない彼の目を、
私は探るように見つめた。
魔法使いのようにも見えてくる。
「何?
どしたの?」
関口先生は驚いて、
私から目をそらした。
「あ……ごめんなさい。
教えてください。」
「あぁ……。
きっと、ペットショップもそうだと思うんだけどさ。
……あらかじめ入れられる動物を『何匹』って決めておくんだよ。
ここでは、犬五匹、猫五匹。
数を決めておかないと、小さい子ばかりになっちゃうだろ?
でもちゃんと決めれば、大きくなった子も貰われるだろ?
それでも貰われなかったら、
ちゃんと引き取ってくださる人がいるんだ。」
彼は下手な笑顔で得意げに話した。
私はスッキリした。
関口先生が超能力者だとかは抜きにして。
「勉強になった?」
「はいっ!」
ケージ掃除が楽しくなった。
私の洗ったケージに、
あの子達が入るのだ――。
まず……」
この先生に、実が質問できなかった理由が今わかった気がする。
私も質問できないかもしれない。
イヌやネコは可愛かった。
まだ子犬子猫で、
触ればフワリと毛が手に巻き付いて、とても温かかった。
こんな子達が貰われないはずはない。
私はいろいろなことを考えながら指示どおりにケージを洗った。
「何か考えてるでしょ?」
関口先生が苦笑いで聞いてきた。
苦笑いが彼にとっての最大の微笑みに見えた。
「いえ……。」
私は彼と目を合わせずに答えた。
「そうか……。
まいいや、里親探しのイヌネコちゃん達さ、
貰われないときもあるんだよね。
そんなことを無くすために、
どうしてるかわかる?」
「えっ……?」
この人は超能力者だろうか。
笑わない彼の目を、
私は探るように見つめた。
魔法使いのようにも見えてくる。
「何?
どしたの?」
関口先生は驚いて、
私から目をそらした。
「あ……ごめんなさい。
教えてください。」
「あぁ……。
きっと、ペットショップもそうだと思うんだけどさ。
……あらかじめ入れられる動物を『何匹』って決めておくんだよ。
ここでは、犬五匹、猫五匹。
数を決めておかないと、小さい子ばかりになっちゃうだろ?
でもちゃんと決めれば、大きくなった子も貰われるだろ?
それでも貰われなかったら、
ちゃんと引き取ってくださる人がいるんだ。」
彼は下手な笑顔で得意げに話した。
私はスッキリした。
関口先生が超能力者だとかは抜きにして。
「勉強になった?」
「はいっ!」
ケージ掃除が楽しくなった。
私の洗ったケージに、
あの子達が入るのだ――。


