マイワールド

私はプリントの端の方をものすごい力で握りしめた。

「ざけんな……」

そう呟いた時だった。


ガラ――。

教室のドアが開いた。

「何やってんの?」

入ってきたのは、私の斜め後ろの席、
つまりレミの隣の席の、岡田(おかだ)という男子だった。

彼はサッカー部だ。

「別に……。

部活、終わったの?」

私は真顔のまま聞いた。

「あぁ。

裕也待ってんの?」

「まぁ。」

「ふぅん。

じゃぁな。」

「うん。」

ジャージ姿の岡田は制服を持って出ていった。


心臓がバクバクと鳴っている。


私は、裕也が来るまで教室にいることにした。

「あ、裕也!

相川が教室で待ってるぞ!」

廊下から、岡田の声が聞こえた。

「あぁ。

わかった。

ありがとう。」

裕也がそう答えたようだ。

裕也はもうすぐ入ってくる。


私はプリントをもう一度ギュッと握りしめた。


ガラ――。裕也だった。