マイワールド

当然、こんな練習などすぐに飽きてしまう。

「あぁ、終わっちまったよ。」

この実の言葉から、
また話がそれてしまった。

「そういやさ、ここの動物病院の院長、超美人なんだろ?」

「うっそ、マジで?

美人の女医ってやつかよ?」

「早く会いてぇなぁ。

美人。」

もう終わりだと思った。

背後から、恐ろしい視線を感じる。

次の瞬間だ――。

「おまえら!」

教室にヒビが入ってしまうほどの、
熱血教師の怒鳴り声が響いた。

誰もが口を閉じた。

「いい加減にしろよな!

やる気のないやつらは、ここを出ていけ!」

私の体は固まってしまった。

こんな怒鳴り声を聞いたのは何年ぶりだろうか。

「……。」

「……。」

さすがの実もケンも、黙りこんだ。

「行かないんだな?

だったら真面目にやれ!」

先生は大げさにまばたきをすると、
静かにさきほどの場所に戻った。


その瞬間、フッと私の肩から力が抜けた。

「バカ……。」

私は実とケンにしか聞こえない声でつぶやいた。