休み時間、
恵子グループの私達は、
一部の男子と仲良く遊んでいた。
その男子の中には裕也も明もいる。
男子も、女子が二つに分かれて張り合っていることぐらいは知っているのだろうが、
わざわざそれを口に出したり、区別したりはしていない。
「何だよ、それ?
だってさ、背中に貼紙されても気付かないんだよ!
どんだけ鈍感なんだよ?」
「でも、校長は昔それされてキレたらしいよ。」
「あの人は敏感だからダメだって!」
「藤井先生とか、結構、鈍感でしょ?」
「そ!
体育の剣道ん時、剣道具無しで男子に面くらったのに、
五秒間は気付かなかったって!」
「それなら、部活ん時の方がやべぇよなぁ!
裕也ぁ!」
「あぁ!
ゴールに頭ぶっけてんのに、気付いてねぇの!」
「神経通ってねんじゃねぇ?」
「あはは!」
机に座って、大声と大爆笑。
先生がいないのをいいことに、言いたい放題だ。
正直、私も楽しんでいる。
なぜか、こういう話には、きちんとついていける。
「美術部の顧問は?
ネーヤア!」
ゆいにふられた。
「え?
あぁ、門倉(かどくら)先生?
鈍感、鈍感!
私さ、教卓の上に水こぼしちゃったの!
なのに、一週間ほったらかしだったからね!」
「ウケるぅ!」
お腹を押さえて笑う、恵子、ゆい、明。
手を叩きながら笑う、裕也、あかり、私。
涙目で笑う、実(みのる)、ケン。


