マイワールド

「いや、まいったよ。

僕さ、ウーパーの友達でありながら、
映画のスタッフやってるんだけどさ……。

彩音ちゃんがウーパーに
『やっぱり協力できない』ってメールした時あっただろう?」

竹田さんは急に喋り出した。

「あ、はい。」

返事をしながら、
この人の思考回路を掴もうとした。

もちろん、無理だったが。

「そんときさ、
ウーパー号泣したんだよ。」

「えっ?」

何を言い出すかと思ったら、
まさかの事実を告げられた。

竹田さんの話にはついていきづらい。

「彩音ちゃん、気付いてなかったと思うけど、
ウーパーさ、『この映画は、彩音ちゃんの気持ちと父の日記を原作にする!』とか張り切ってたんだよ。」

「え?

じゃぁ、他の人に取材を依頼したりはしてなかったんですか?」

「うん。

なんか、彩音ちゃんに会った時、
『この人だっ』て思ったんだって。

『脚本も自分で最初から最後まで書く。誰にも邪魔はさせない』って、
なんかいつにも増して凄かったよ。」

「そうだったんですか……。

じゃぁ私、悪いことしちゃいましたね。」

急に罪悪感に襲われた。