輝星side


どうも結城の様子がおかしい。




「どう?美味しい?」

「…うん」


「外すごい雨だね」

「…うん」


「テレビでもつけようか?」

「…うん」


――…

何を言っても
 「…うん」
しか言わない。


「どうしたの?結城?カレー不味かった?」

「…ううん。ちゃんと美味しかったよ」

「え…あ、ありがとう」

なんかすごく嬉しくなった。


「……。
俺今日は疲れたからもう寝るね」


――…え?

「まだ8時だよ?」

「知ってるよ。じゃ、おやすみ」

結城は部屋に帰っていった。

無駄に広いリビングに一人残される。


――どうしたんだろ…結城。








――ピカッ



「ひゃっ!!」

突然外が光った。


これってもしかして…。

私の顔が一気に青ざめる。