結城side




「なんだよ」
俺は入ってきた輝星を鋭い目つきで見た。



今はそっとしといて欲しいのに…




「結城…」
輝星が俺の隣に座る

「なんだよ」

「あ…あのね」

「早く言えよ」

言いたい事は分かる。"ごめんなさい"だ











「私…分からないんだ」

「…は?」

「だから…分からないの。結城の事どう思ってるのか…」

何言ってんだ?こいつ…




「結城が私を避けたりすると…すごく嫌」

「輝星?」

「結城と話してる時が一番落ち着くし…」

おい…待て待て


「結城にカレー美味しいって言われたのがすごく嬉しかった」

「輝星…それって…」









もしかして…








「俺を好きかもしれないってこと?」

俺が言うと輝星は控え目に頷いた。



――!!





「まじで?」

「…うん」

「嘘じゃない?」

「嘘なんかつかないよ」







なんだろう…









凄く嬉しい。










「結城?」

「輝星…キスしていい?」

「え…ゆぅ…ん」

返事を待たずに輝星に口付ける。




「ん…ふぅ…」

口から声を漏らす輝星がたまらなく愛しく感じた。