結城side




…最悪









輝星はひどく驚いた顔をしている。
みるみる顔が赤くなった。






「そうだよね…!結城だって男の子なんだもんね」

「誤解すんなよ…。那智に無理矢理渡されたんだよ…その、ゴム」



那智の野郎…
明日は半殺しにしてやる。




「そう…なんだ」

「…。」



「…結城?」

「使ってみる?」

「え?」

「俺と…シてみる?」

「ゆう…んぅ!!」

俺は素早く輝星の唇を奪った。







柔らかい、心地よい唇だった。






――バチン!!


鈍い音が部屋中に響く。


「な…に…するの」


叩かれた頬が熱かった。


目の前の輝星が泣いている。







「もう限界なんだよ」

「…え」

「輝星見てると体中が熱くなる。」


「…結城?」











「好きだ。」









言ってやった。





輝星は固まっている。


「好きだ…輝星」