結城side


可愛い顔して"ありがとう。"

なんて言うなよ…。


「あーご飯食べた気しねぇ」

小さくぼやく。


あんなにじろじろと顔見つめられたんじゃ、ご飯も喉を通んねぇよ。



「でもこれで安心」


部屋の中にいれば

輝星を見なくてすむ。




そう思っていたのに。






「結城?…入っていい?」

――!?

「まっ…待って」

俺の声虚しく輝星が入ってくる。







「…なんだよ」

「あの…」


輝星は信じられない一言を放った。







「一緒に居てもいいかなぁ?」

――…!

「…なんで?」

「外…雷がすごくて…その」


あぁ…たしか雷怖かったんだっけ…こいつ




「…分かった。でも俺は寝るから」

「うん。ありがとう」
輝星の顔が緩む。




ヤバイ。









ヤバイヤバイ。









もつかな…俺。