少女は「それで十分だ」というように、小さく本当に小さくだが微笑んだ。 僕もつられて微笑んだ。 「…やっぱり僕、生きてみようと思うよ。 君はどう思う?」 「……さあ? その人の生命はその人次第。 生きるか死ぬかはその人の行動次第だから、私は知らない。 ……でも、別に良いんじゃない?」 「………そっか」 暫く二人は黙って、船から見える景色を見ていた。 この船は動いてなんかいない。 でも朝焼けの綺麗な空が、太陽が昇ってくるのが見える海が見えた。