少女は呆れたように、見下したように僕を見てから、話し始めた。
「…時々はさ、ああ私ここに生まれて良かったってぐらい、思うでしょ?」
「………うん」
…例えば、友達と喋っている時。
「…でも死ぬ程面倒なことがあって、ここに居なきゃ良かったって思う時もあるでしょ?」
「………うん、あるね」
…例えば、テストの時や説教の時。
「…でも人間は生きていくでしょ?」
「……うん」
「それと同じ。
ここにいたい、いたくないとか、人間矛盾ばっかり。
………でも」
そこで少女は言葉を止めて、初めて僕を真っ直ぐと見つめた。

