「あの!!
名前と年と住んでる場所言わないと追い出しますよ?!」
私がそう言うと、一瞬片目をぴくっと動かしてからため息をついた。
「・・・名前は陸(リク)。
陸でいいよ。
年は・・・・・・さぁて幾つに見える?」
とにやりと笑って私を見る男の子・・・いや陸。
そういう顔もかっこいいとは思うけどな。
っていうか年・・・年か。
う゛~~~ん、と少し唸ってから答えた。
「年上?」
「ふっ・・・。
まだお前の年知らないから、年上か年下かも分かる訳ないだろ?」
とまたさっきとは違った幼い感じの笑顔を見せた。


