するとしばらく経ってから陸が微笑んだ。 「・・・そうだな。 夢を運ぶのがサンタクロースだもんな」 と言って私の両手を陸の両手で握ってきた。 「ありがとう、海」 そう、始めて私を名前で呼んでまた笑った。 私もそれにつられて笑った。 「どういたしまして、サンタクロース」 「・・・じゃあ、プレゼント配るか!!」 陸は正気に戻ったようで、私を手を握ったまま、立ち上がった。 「よし! 行くぞ!海!」 「うん!!」