―――それから数分後。 おでこを擦りながら陸が出てきた。 「・・・だ、大丈夫?」 私は半分ひきつった笑顔で陸を見た。 すると陸は私を無視して雪車に乗り込み、 「・・・はぁー、これだから俺は駄目なんだ。 毎回毎回絶対顔面からぶつかるしさー。 ああ・・・。もうやになってきた」 とぶつぶつ呟いた。 私はそんな陸を見て、イライラがヒートアップしてきていた。 それでも堪えていたが、次の一言で完全にブチキレた。 「あ~~あ、もう辞めようかな」