ヘタレサンタがやってきた!




そう思っていると、




グラッ



「っ!!!」




風で少し雪車が揺れた。




私は咄嗟に陸にしがみついた。





「・・・おい。しがみつかれると、運転しずらくなって落ちるぞ」





「えっ?!


落ちちゃ駄目ー!!

死ぬ!死ぬから!!やめてー!!」




私は直ぐさま陸にしがみつくのを止めて、目を瞑って耳をふさいだ。





すると突然笑い出す陸。




「アハハハ!!



お前、実は高所恐怖症だろ?


嘘だよ。そんな簡単に雪車は落ちねーから」





「ほ、本当?」