リジェネ:「リボンズ、大変だねぇ。まさかAEUのプラントがやられるとは……」

リジェネはソファーに座っているリボンズに後ろからニヤケながら話しかける。

リボンズ:「あそこはいいさ、配備していたMSも試作用の実験機だしね。」

サーシェス:「1機は潰したはずなんだが…生きていやがるとは。」

階段の壁に立っていたサーシェスが悔しさを押し殺した顔で口を開いた。

リジェネ:「旧式に負ける新型なんて、試作機とは言え雑魚以下だと思うんだけど。」

リジェネは皮肉たっぷりの感情で言い放った後、部屋を出ていく。




チームトリニティゴーストの母艦ノクターンでは次の戦略拠点である人革連の工場攻略の作戦会議をおこなっていた。

セルゲイ:「今回送られてきた情報はこれだけだが、前回同様これ以上のMSが出てくると思われる。それに、新型もあるやも知れん。」

アリス:「前回同様アイガイオンで大抵のMSを始末するとして、問題は地下のMSね。」

セルゲイ:「あぁ、何十にも重ねられている装甲板で地下のダメージはかなり軽減されている。」

シャロン:「それじゃ、やっぱり今回も同じ作戦しかないわね。」

アレフ:「あれを使おう。」

いままで、一言も喋らずに黙り込んでいたアレフが突如口を開いた。

アリス:「あれって、まさか……」

アリスは驚いていた。

アレフ:「アイン専用装備。GNサテライトランチャー。」

セルゲイ:「しかし、あれは宇宙専用ではなかったか?」

アレフ:「大気圏突破用のブースターを使えば問題ない。」

セルゲイ:「できたとしても使用する太陽炉の数が無茶苦茶だ!許可はできん。」

アレフ:「それではほかにいい案でも?」

シャロン:「言っとくけど、まだUNIONのプラントが残ってるのよ。」

アレフ:「わかっている、だから今回はアイガイオンの使用を控える。」

セルゲイはしばらく考え抜いた後にアレフの作戦に許可を出した。