3機は海上に飛び出した瞬間に全長50メートル近い魚雷状のカプセルをパージする。
その中にはスローネと一体化した全長20数メートルの巨大なGNブースターが現れた。
巨大なGNブースターは瞬時に火を噴き高速で海面をえぐり取るように進んでいく。

アレフ:「アリス、シャロン。ブースターに異常はないか?」

アリス、シャロン:「問題ないわ。」

アリス:「それにしても、太陽炉の無駄使いだわ。」

アレフ:「これだけ量産されてしまえばオリジナル以外は太陽炉としての価値などないさ。」

シャロン:「だから、イオリアは保険をいくつも用意していたんでしょ。」

アリスは機体の端末から今回の作戦データを開き、内容を確認し始める。

アリス:「アレフ、ドライブの工場って事は、何か隠し兵器があってもおかしくないと思うんだけど。」

アレフ:「確かにな…本来ならファーストチームが攻める方が考え的にも有力だ。」

(ツインドライブシステム、俺も知らない彼等にのみ与えられた力。)アレフは心の中でツインドライブシステムと言う無限の力に恐怖していた。




AEU太陽炉製造工場

AEU兵:「何だ!?」

1人の兵士が望遠カメラで監視中、赤い光りを確認したので映し出された映像を拡大した。

AEU兵:「巡航ミサイルらしき機影を確認!」

AEU兵はモニターから目を離し指揮官に伝える。

指揮官:「何!?警報装置は鳴っていないぞ!レーダーに反応は?」

指揮官はすぐにレーダーで確認させるがレーダーには何の反応もなかった。

指揮官:「貴様、見間違いじゃないのか!?」

そのとき上空を高速で飛行物体が通りすがり、次の瞬間には激しい光りが周囲を包み込む。