リボンズ:「ベーダに反応しない新たなガンダム…」

リボンズは目の前に広がる砂漠の真ん中にあるオアシスのような庭を眺め考えていた。
ベーダとリンクしていないガンダム、それはトランザムやツインドライブシステム同様隠された存在でイオリア・シュヘンベルグの身に何あった時の保険に違いないと言うのがリボンズの最終的な考えだった。しかし、隠された新型があるならトランザムもツインドライブも必要ない。最初からそれを出していればいいのだから…

リジェネ:「リボンズ。どうしたんだそんな不機嫌な顔をして。」

リジェネはリボンズをあざ笑うかのように話しかける。


サーシェス:「やっと見つけたぜガンダム!……何だ!?新型じゃないじゃないか。」

サーシェスはカメラでガンダムを目視したところサーシェスが待ち望んでいた新型とは大きくかけ離れた世代遅れの旧型であった。

アレフ:「遅かったな。」

アレフはスローネ(アイン)のGNドライブを起動させ地上に突き刺していたGNバスターソードを抜き取る。
スローネ(アイン)は空中に浮き上がりアルケーが向かってくる方向にGNバスターソードを構え進んでいく。
アルケーもGNバスターソードを構えスローネ(アイン)に突っ込んでいく。

サーシェス:「そんな世代遅れで俺に立ち向かうなんて、いい度胸じゃないか!」

2機のGNバスターソードはダイナマイト数十個を同時に爆破させたような衝撃でぶつかり合い、眩いばかりの火花を散らし続けていた。
しかし、いくら強化したとはいえ旧型のガンダムスローネに変わりはなく、イノベイターの手によって作り替えられたアルケーガンダムの前には簡単に弾き飛ばされた。

アレフ:「なかなかやるじゃないか。」

アルケーは弾き飛ばされた反動で体勢を崩しているスローネ(アイン)にとどめを刺すべく、急速接近しGNバスターソードを左から右に振り回す。

アレフ:「これで、性能はほぼ互角といったところか…」

サーシェス:「なに!?消えた…」

サーシェスは突如目の前から消えたスローネ(アイン)に驚き、周囲を見回した。
すると、アルケーの上方から複数のビームが飛んできた。
そのビームはスローネ(アイン)の左腕に強化装備したGNバルカンシールドのGNバルカンからのビームであった。