私は、携帯を開いた。

「もしも~し」
テンションの高い、美雪ちゃん。

「みゆぎぢゃぁぁん・・・」
私は急に悲しくなり、涙が出た。

「え?優っ???今・・・家??」

「ぅん・・・」

「行くから待ってて!!!!」

美雪ちゃんは、そう言って、電話をきった。

いつも美雪ちゃんは、私が泣いてたら、
駆けつけてくれる。

ちょっとしたら勢いよくドアが開いた。

「美雪ちゃん・・・・」

「優・・・何かあった?」

私は美雪ちゃんに悠くんの話をした。

美雪ちゃんは、泣く私の背中をさすりながら、
ゆっくり相槌をうってくれた。

最後まで聞き終わると、美雪ちゃんのめにうっすら
涙があった。

そして静かにこういった。

「頑張ったね・・・」

それを聞いた私は、張り詰めていた、糸が
ほどけたように泣きじゃくった。

美雪ちゃんはただ、私を抱きしめるだけだった。


泣きやむと・・・・

「もう、悠くん、次第だよね・・・」

「ぅん・・・」

「はぁ・・・」

私はため息を出した。

「とりあえず、様子みよっ?
仁にも言っていい?」

「仁ちゃん・・・・?」

「ぅん。あいつ、悠くんと仲いいし・・・」

「うん・・・」

「じゃぁ、うちが、仁に言っておくね。」

美雪ちゃんは言った。

「ぅん。わざわざありがとうね・・・」

美雪ちゃんは、私のほっぺをつねった。

「いっだ・・・」

「ば~か♪明日ちゃんと学校来ること!!!」

「うんっ!」

「んじゃ~ね」

美雪ちゃんは、帰った。