「優~早く起きなさい!!!初日から遅刻しちゃうわよ~!!!!」


下から聞こえるのは・・・
お母さんの声・・・。

「ん・・・・ぅ~ん」
私は寝起きが悪い。体が動かないんだよぉ・・・


「も~!!!!!!」

お母さんは2階に上がってきて、私の布団をはいだ。



「はぁ・・降りるよ・・」

私は手で髪をときながら、下に降りた。

そこには、いつもと変わらない家族風景。
テーブルにはいいニオイがしてる。

「おう~優おはよ」

お父さんは単身赴任で、あんまり家にいないんだけど、
今日は私の制服姿を見るために、居るらしい。
「お父さん・・おはよぉ」
私は、テーブルのイスに座った。

「優~お前、俺の卵食ったろ?」

隣でそう叫ぶのは、お兄ちゃんの洸。
私は洸にいと呼んでる。洸にいは、高校生3年生。
地元の私立高校で、ヤンチャなイケメンとして
超モテテるらしい・・・。
私のこと、可愛がってくれて・・・優しい。




「はぁ?食べてなィカら!!!!!」
私は、洸にいに反発する。



「はいはい。あんた達は~」
お母さんが卵を洸にいにあげた。
私食べてなぃってば・・・



「さんきゅ♪」





お母さんも、仕事が忙しい。
いつも帰ってくるのは、夜中。両親共働きで・・
洸にいと2人が多い。洸にいが遊びに行くとかバイト
の時は・・・
基本1人・・。

でもこの家族は私は大好き。

「あぁ~時間やばイっ!!!!!」
私は、オレンジジュースをいっき飲みして、
慌てて2階に上がった。

そして、アイロンにスイッチを入れた。