「ない…」
倉庫にハードルは一つも残ってなかった。
やっぱり一つ足りないとか…明音さんちゃんと数えてなかったなー!
「もぅ………」
私は急いで明音さんがいる場所に戻ろうとした…
「っ!」
どんっと後ろから押され…鍵をかけられた。
「ちょっ!誰?閉じ込めないでよっ!!ちょっと!」
ドンドンっ!
ドアを叩いても…何も反応がない…
「ちょっと!出してよっ!」
「……………」
最悪…
「どうして…」
ここは第二倉庫だから他の部活の人たちはあまり使わない…次、開くとしかたら…野球部がハードルをなおすとき?!
いや、明音さんが…気づいてくれるかもっ!
「明音さーん。気づいてよー!」
このままじゃ部活終わっちゃう…サボったと思われるよ…
私は何とか出ようと試みたけど…窓すらない。
入り口に鍵をかけられたらおわりじゃん。最悪…本当。
どうして私がー。

