「明音さん、こんにちは!」
その日は一日…浮かれてた。先輩を好きでいてもいいんだと思うと元気になれた。
「なにか企んでるの?」
「企むなんて…」
明音さんは用心ぶかい…。
私はそんな事、一切思ってないのにな。
「…………」
「武先輩!」
「ん?」
「こんにちはっ!」
「おー。」
「今日も頑張って下さい!」
「あー。」
そぅ言って私の頭をぽんっと触った…。
「わぁっ…」
先輩に初めて、初めてぽんってされた!
「へへ…」
嬉しいな…前よりも距離が短くなった感じだ…
私は嬉しくて浮かれてる…
ん?いつもと違う。
いつもだったら明音さんが邪魔してくるのに。
「………………」
明音さん?
…今日、大人しい。
「世奈ちゃーん!」
「はいっ!」
渋谷先輩に呼ばれたから先輩のいる部室の方まで行った…明音さんどうしたんだろ?

