でも、いざ駅に到着した瞬間、激しい後悔がオレを襲う。 周りを見渡せば、人、人、人……。 雪のせいで、電車が大幅に遅れており、構内にも入れない人が溢れていた。 当然、今来たばかりのオレが入れるわけもなく……。 「マジかよ……」 かなり時間に余裕を持ってはいたが、ここまでヒドイとは思っていなかった。 ポケットに手を突っ込み、肩をすくめながら、最後尾へと並ぶ。 風は、より一層冷たくなっていた。