「ね、和華ちゃん。
せっかくだし、ちょっと遠回りしていこっか」

「うん!!」



キミとの間に、もう距離はない。

オレたちはしっかりと手を繋ぎ、舞い落ちる雪の中を並んで歩き出した――。






――――…………
―――………
――……





「雪ってさ、温かいイメージなんだ」




その言葉の本当の意味を、



キミはまだ、知らない。





【キミイロ。完】