「どしたの?」 突然空を見上げたオレを、彼女が不思議そうに見つめる。 「雪……だ」 「え?」 オレの声に、彼女もまた、空へと顔を向けた。 「わ、ホントだ。 すごい、キレー……」 暗い空からパラパラと舞い落ちる白い雪。 うっとりと見上げる彼女の横顔。 それがまたすごくキレイで…… 2年前と同じように、心臓が加速しはじめる。