私は知花を安心させる様に笑顔で答えると、3人で公園を後にした。

占いサイトの謎が解けた為、知花を三春駅に送り届ける事にしたのだ。


談笑しながら知花を送り届けると、私達は三春駅の改札で別れた。


知花に笑顔で右手を振りながら、愛美が左手で私の服を引っ張った。

「ねえ、これって何の解決にもなってないんじゃないの?」

階段を上がって行く知花に、笑顔で手を振りながら私は答えた。

「やっぱり?
原因が分かっても、解決方法が分からないと意味無いよね」


知花の姿が完全に見えなくなってから、私達は改札から離れた。

「どうするの?」

「どうするって、愛美も考えてよ!!」



2人共考えながら駅の構内を出ると、車を停めたパーキングに行く為に階段を下りた時だった。

見知らぬ若い男性が、私達に声を掛けてきた。


「あの…すいません。少し良いですか?」


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