確かにこれで、占いサイトにより全国各地で、連続自殺が起きている事は分かった。
でも、この韻の罠を、一体どうやって止めれば良いの?
店主が言った様に、今の私達には全く止める術が無い…
「千里、何をそんなに考え込んでるの?」
愛美が前屈みになり、私の顔を覗き込んできた。
「占いサイトが原因だと判明しましたし、これで自殺の連鎖も止める事が出来ますよね!!
礼と沙菜をあんな目に遭わせた相手を、ついに追い詰めた様な気がして、本当に嬉しいです…」
知花が溢れそうになる涙で目を潤ませながら、私の方を見た。
「う、うん…」
言えない…
特に知花には、まだこれがらが本当の勝負になるという事を、言う事は出来ない。
まだ解決方法は分からないが、これからの事は私と愛美の使命だ。
「知花ちゃん、よく頑張ったね。もう大丈夫だよ」
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