知花の指が動きを止めず、2番目のサイトを進んでいる。
知花は平然と最後まで進むに違いない。私には、それを止める事は出来ない。
「今から3番目のサイトに進みます。
これで最後です。
もしも私に万一の事があれば、全て鞄に入っていますので、後の事はよろしくお願いします」
「なに馬鹿な事を言ってるのよ。大丈夫だから!!」
知花は私達に向かって微笑むと、再び携帯電話に視線を落とした。
指先の動きを見ると先に進んでいる様だが、まだ何の変化もない…
もしかすると、占いサイトは無関係なのだろうか?
「今から最後のページに進みます」
その声に、私は知花を見据えた。何かが起きるとすれば、最後のページが一番怪しい。
知花の視線が携帯電話の画面上を動き、指がスクールする。
しかし、やはり何も起きない――
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