断罪者


「あの、結局私は…」

知花が不安そうな表情で、私を見詰めた。


「あ、ごめんね。

あの占いサイトを1から順番に見ていくと、最後の文章を読む事により、韻の効果が発動するんだと思う。

だから、知花ちゃんには何も起きなかったのよ。

あくまでも、まだ推測の域を出ないけど、間違いないと思う」


「そうですか…」

知花はそう言って暫く俯いていたが、突然顔を上げて私を見据えた。

私はその何かを決意した瞳に、一瞬たじろいだ。


「あの…
あの占いサイトが原因だとハッキリすれば、解決するんですか?」

「え…まあ、何か方法が見付かるとは思うけど」

これから先の事を決めかねていた私は、曖昧な返事をした。


「私は、友達をあんな目に遭わせた犯人が、どうしても許せません。

それに、これ以上同じ様な被害者がでる事も我慢出来ないんです。


私が実験台になります!!」


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