それにしても――
その時知花が、まるで私の抱いている疑問が分かったかの様に聞いた。
「ただ分からないのは、占いサイトに原因があるとしたら、なぜ私には何も起きなかったんでしょうか?」
「その3つのサイトを見る順番とか、タイミングとかが関係してるんじゃない?」
2杯目のカフェオレを飲み干した愛美が、珍しく口を開いた。
「そう言えば私…
2と3は友達と一緒に見たんですけど、まだ1は見た事が無いんです」
「なるほど…
知花ちゃんの身に何も起きなかったのは、多分それね。
確か、3の最後に奇妙な文章が載ってたって言ってたよね?」
「あ、はい。
占いには全く関係が無い様な文章が…」
よし――!!
これでほぼ、あの店主が仕掛けた韻の謎は解けた。
あとは、これをどうやって破るかという事だ。
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