断罪者


4人席の奥に私は愛美と並んで座り、私の正面に知花が座った。


「知花ちゃんは、何が良い?」

愛美が優しく声を掛けると、知花は緊張しているのか、小さな声で答えた。

「あ…コ、コーヒーで大丈夫です」


「そんなに緊張しなくても大丈夫よ。さっき朝食済ませたばかりだし、食べたりしないから。

ね、千里」

「そうそう、別に面接じゃないんだし」


それから暫く雑談をしている内に、徐々に知花の肩から力が抜けてきた。

「…――それで、そろそろ本題に入るけど、知花ちゃんは占いサイトが原因で、友達が飛び込み自殺をしたと思っているのよね?」


再び知花の表情に、緊張の色が浮かんだ。

「はい。信じてもらえないかも知れないけど、そうとしか思えなくて…」

「その占いサイト…URLとか保存してる?」

「あ、はい。これ…」


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