「愛美!!
この知花って人に、早速連絡してみてよ」
「してみてよ…って、自分ですれば良いじゃん」
愛美は文句を言いながらも、知花というハンドルネームをクリックしてサイト内のメールを送信した。
おそらく、この知花という人は、私達よりも詳しい情報を持っている。でも、あの古本屋と店主を知らなければ、間違いなく行き詰まる…
そこから先の事は、私達にしか分からない。
もし連絡が取れ、直接話しをする事が出来れば、一気に今回の占いサイトの事が解決に近付く筈だ。
「返信来たよ」
愛美が、パソコン画面を見ながら言った。
「やけに早いところを見ると、この知花っていう人も、かなり焦っているんじゃないかな?」
私は愛美が開いたメールを、身を乗り出して覗き込んだ。
「確かに。理由は分からないけど、そんな雰囲気だね」
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