断罪者


16時過ぎまでパソコンに張り付いていたが、書き込み件数は驚く程増えたものの、有力な情報は無かった。


「愛美、全然駄目じゃん。本当に、これしか方法は無いの?」

さすがに、朝から6時間近くパソコン画面を凝視していた私は、諦めムードで一杯だった。

それでも愛美は平然と、苛々とする事もなく漫画を読んでいた。

「ん~、そんなもんだよ。そんなに簡単なは、内容のある情報は入手出来ないって」


朝来た時から本棚を漁って漫画を読んでいる愛美にも、徐々に苛々が溜まってきた。

「そんなに言うんなら、愛美も手伝ってくれても良いじゃない!!」

「何をそんなに苛々してるのよ?
だから、最初から言ってるじゃん。そんなに直ぐには――」

愛美は話の途中で、漫画を床に置いて立ち上がった。


「そうだ。そう言えば…」


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