断罪者


結局――

昼過ぎまで連絡を取っていたが、掲示板の書き込みでは、占いサイトが全国に拡散し、既に多大な被害者を出している事以外は分からなかった。


「ふう…
愛美、こんなので本当に何か分かるの? 」

パソコンの画面を見続ける事に慣れていない私は、もう4時間以上格闘していた為、すっかり疲れていた。


しかし愛美は、背もたれに背中を押し付け、背伸びをする私を見て笑った。

「何言ってんの?
そんなに直ぐに、自分が望む様な情報は入ってこないってば」

「そうなの?

はあ…
でも現状、これしか方法がないんだし、気長に待つしかないか」


私は仕方なくもう一度バソコンの画面に向かい、掲示板のチェックを再開した。

しかし新しい情報も、核心に迫る書き込みも無かった。


.