愛美は画面を覗き込みながら、慣れた手付きでマウスを動かした。
「だいたいね…
本当の情報を書き込む人って、書き方が丁寧なんだよね~
ほら、これとか」
「何で?」
「だって~
もし自分が逆の立場だったとしたら、今怖い目に遭ってる訳じゃない?
そんな状況で、ふざけて書いたりしないでしょ。なるべく具体的に書くと思わない?」
「確かに…」
愛美の言葉には説得力があった。
愛美は掲示板の書き込みを見ながら、本物らしき内容をピックアップしていった。
最終的にピックアップした書き込みは、全部で7件。予想以上の多さだった。
私達は早速、その人達に直接連絡を取る事にした。
掲示板を作成したサイトは全国区のコミュニティサイトで、メール機能もあったからだ。
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