…――同じ土曜日、三春市で私と愛美は、情報の整理と確認に終われていた。



「もう!!
一体どれが本当で、どれが嘘かなんて区別つかないよ!!」

自宅の自室でパソコンの画面を睨みながら、私はかなり不機嫌だった。

愛美のアイデアでネット上に掲示板を作ったものの、又聞きの又聞きといったいい加減な情報や、冷やかしの書き込みが大半で、何をどうすれば良いのか分からなくなっていた。


「まあまあ…
そんなに苛々してると、シワが増えるよ」

10時前に来た愛美が、そんな私を見て笑いながら言った。


「でも、これじゃあ何の意味も無いじゃない!!」

「大丈夫だってば。
その中には絶対に本物が混じってるし、これだけ反応があるって事は、私達が知らなかっただけで噂にはなっていたんだと思うよ」


そう言うと、呑気に漫画の単行本を読んでいた愛美が立ち上がり、机に向かう私の方に歩いてきた。


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