「もしかして――」
私は急いで前原の携帯電話を開き、メールの受信ボックスを見た。
あった…
礼からのメールの下部に、あの占いサイトのURLが貼り付いている!!
どういう事だろう?
送信した側のメールには、占いサイトのURLなど貼り付けられていない。
という事は、このURLはまるでウィルスの様に、送信者の意思とは無関係に、自動的に添付されたという事?
私は思考を巡らせ、頭の中にある情報を整理した。そして、1つの仮説を立てた。
これはどう考えても、何者かがこの占いサイトを使い、自殺に見せ掛けた巧妙な無差別大量殺人を犯しているとしか思えない。
方法は分からないが、占いサイトを使い催眠術をかけ、飛び下りや飛び込みをさせているんだ。
それにしても、一体誰が何の目的で?
「あ――!!」
そうだ。
礼のメールを調べていけば、最初に占いサイトのURLを送信してきた相手が分かる筈だ。
.



