断罪者


兄は目の前に座ると、その聞いてきた話を私に話し始めた。


「占いサイトだ」

「え?」

「占いサイトがな、自殺した奴からのメールに添付されていたんだと」

私は兄の話が理解出来ず、首を傾げた。


「占いサイトのURLが、普通のメールに何の脈絡もなく添付されていたんだよ。

余りに不自然だったから、それを本人に言ったらしいんだ。そうしたら、本人は全く送信した覚えは無いと…」

「どういう事?
勝手に占いサイトのURLが、メールにくっついて行ったって事?」

半信半疑で口にした言葉に、兄はゆっくりと頷いた。


「しかも、それが起きたのは1週間程前の事らしい。気味が悪くて、そいつがよく覚えていたんだよ」

それは明らかに、他人の何らかの意図が感じられる。

時期的に考えると、あの時に店主が送信したメールによる可能性も高い。


.