断罪者


沙菜から送られてきた占いサイトは、確かに少し変わっていた。

単純な質問形式による性格判断。しかも、まるで結論を急ぐかの様な作り方だった。


「礼も、この占いやったのかな?」

「多分ね…」


その占いサイトの結果が出て、私と沙菜はその内容について話し合った。

正解には、結果というよりも、その書き方についてだ。

何と言えば良いのか、漠然と利用している人に対して、悪意の様なものを感じたからだ。


「まあ、誰かが暇潰しに作ったサイトかも知れないし、そんなに考える必要は無いと思うけど…」

沙菜はいつもの様に、楽観的に答えを出した。

「うん、そうだね。
そろそろ帰ろうか?」


気が付くと2時間近くファーストフード店にいた私達は、帰宅する事にした。

礼の事も前原の事も重くのし掛かっていたが、お互いに口には出さなかった。


.