私は2番目の占いサイトにアクセスすると、携帯電話を朝比奈さんに渡した。
朝比奈さんは携帯電話の画面を、読み始めた。
そうか…
日本屈指の漢詩人の朝比奈さんならば、占いサイトに韻が使用してあるかどうかは、読めば分かる筈だ。
私達は朝比奈さんが、携帯電話の画面から私達の方に視線を移すまでじっと待っていた。
「やはり、韻が使用してありますね…
分かりました。
ここではお話し出来ませんから、どうぞお上がり下さい」
私達はなぜ朝比奈さんが、「ここでは話せない」と言ったのか全く分からなかったが、後について行った。
扉から中にに入ると、4畳程の空間は綺麗に整理されていて、靴が1足あるだけだった。
バリアフリーの低い玄関を上がると、すぐ右側にある8畳の和室に通された。
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