断罪者


翌朝――

5時に起床した私は、支度を整えると冷蔵庫を漁って朝食を済ませると、自宅を出た。


愛美とは中山駅で待ち合わせをし、6:02の電車に乗る事にしていた。

その後、三春駅で急行に乗り換えて東京まで行く。

東京駅に到着予定が8:45。世田谷区がどの辺りなのかは知らないが、私達には全く土地勘が無い為、そこからはタクシーだ。


中山駅に行くと、愛美は既に待っていた。

「おはよう」

「愛美、いつもギリギリなのに、今日は早いね」

「うん、何か色々考えてると、眠れなくてさ。殆ど寝てないんだよね」

「ふ―ん、愛美がねえ…
もうそろそろ時間だし、ホームに入っておこうか?」


私達は改札を抜けてホームに入ると、始発電車に乗って東京に向かった。


私は車窓から明るくなった外の景色を眺めながら、今日これからの事を考えていた。

突然押し掛けて、朝比奈さんに会う事が出るのだろうか?

仮に会えたとしても…


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